ロス・モノス・デ・ラ・チナ
Los Monos de la China
ポルテーニョ(ブエノスアイレス在住の人のこと)三人組のアコースティックバンド。フォークギターとヴォーカル、それにペルーのボックスドラムというシンプルな組み合わせながら、パワーに満ちた驚きの音楽性で聴く人をいっぺんに虜にしてしまう。
バンド名の意味は、中国のネコたち。イギリスのロックバンド、アークティック・モンキーズから思いついたと言われている。カバーバンドとして出発した彼ら、ビートルズやピンクフロイド、レディオヘッドなど一世代前のイギリスのロックバンドからの影響が大きいようで、レパートリーに選んでいるI saw her standing thereは聞き応え充分。オリジナルに負けない魅力がある素晴らしいカバーだ(動画2)。
またルイス・アルベルト・スピネッタやグスタボ・セラティなど、アルゼンチン・ロックからの影響もあると認めている。現在自作曲を少しずつ作りためていて、カバー曲とともに最初のアルバムを発表する予定だと言う。
バンドの始まりは、ギターのニコと歌(とギター)のエルノが古くからの友だちで、長年ジャムをやっていたことから。そこにボックスドラム(と歌)のセバスチャンが入り、バンドのサウンドが完成した。自らを「アコースティック・パワー・トリオ」と呼んでいるように、パワフルなハーモニーとサウンドにははっきりとした個性が現れている。
オリジナル曲にはイギリスのロックのサウンドにラテンアメリカの感性も垣間見え、普段あまりスペイン語の歌を聴く機会がない者にとっては新鮮だ。古さと新しさのほどよいバランスが気持ちいい。(動画1)
ロス・モノス・デ・ラ・チナ 動画1"Salvapantallas"(スクリーンセーバー)
ロス・モノス・デ・ラ・チナ 動画2"I Saw Her Standing There + Twist and Shout"