ベシナ / Vecina
Vecina=隣人は、アルゼンチンの女性二人、ラウラ・レデスマとマリアネラ・クッサーニのデュオ(ライブなどでは複数のメンバーが参加することもあるようだ)。基本は小さめの弦楽器(一つはクアトロというウクレレより少し大きいベネズエラの楽器、もう一つはウクレレ)とヴォーカルで、ときにアーコディオンやマラカス、ペルーの箱型打楽器カホンなどを演奏しながらも歌う。
それがスタイルなのか、ブエノスアイレスと思われる住宅街の中で、集まってきた人や道行く人の前でライブをすることがよくあるようだ。聴衆は気ままにマテ茶など飲みながら、子どもに犬に赤ん坊、若い人やお年寄り、恋人たちと、さまざまな(おそらく)近隣の人が路上にすわったり、自転車をとめて、あるいは門から出てきて、音楽に聴き入っている。(隣人というバンド名の由来なのだろうか?)
音楽は爽やかで軽やか、PVではガーリッシュなところが前面に出ているけれど、ラテンらしいパッションも適度にあって、スペイン語でうたわれる二人の二重唱は楽しくいい感じ。豊かな個性と音楽への愛が感じられる。
CD「FOTO DE UN BUEN DIA」(いい一日の写真)は12曲入りで、彼女たちのサイトからMP3などで買える。気持ちのいい朝のテーブルで、かけたくなるようなアルバムだ。(2013年1月リリース/全曲省略なく聴けます)
CD「FOTO DE UN BUEN DIA」収録曲:Domingo(日曜日)
ラサ・デ・セラの「鳥」をジョルジナ・ハッサンとともに、歩道で歌う
レイレイロ、レイレイレロ、レイレイレイ、、、。女性三人で歌われる、ラサ・デ・セラの名曲「鳥」(El pajaro)。ラウラ(真ん中)が手にしているのがクアトロ、マリアネラ(左)がすわっている箱のようなものがカホン。ブエノスアイレスの住宅街、道で遊ぶ子どもたち、道路にすわる人、行き過ぎていく自転車乗り、大きな街路樹、マテ茶、、、そういう中で歌がうたわれる幸福感が映像にあふれている。
CD「FOTO DE UN BUEN DIA」収録曲:Noviembre(11月)
ラウラとマリアネラが不思議な場所で、裸足の足を投げ出して歌っている。マリアネラは自分のからだを打楽器としてつかっている。