クエルボ兄弟

アンドレス・フェリペ・ソラーノ 著

ニック・ケイスター 英訳より
日本語訳:だいこくかずえ

  クエルボ兄弟がそこから転校してきた、と言った学校の名前は、ぼくらが聞いたことのないものだった。兄の方は、ぼくより一年下の二年生に編入した。弟の方 は小学校の最終学年に入った。やって来た最初の週から、二人にまつわるありとあらゆる噂話が流れた。月日がたつうちに、この噂話は雨季のアマガエルの合唱 みたいに、どんどん騒がしくなっていった。この休暇のあいだ、ぼくはすべての噂話をノートに書いて分類してみた。注意深くそれを検証して、四つのカテゴ リーに分けた。

1.セックス
2.不吉
3.悪魔
4.火星人

  最初に広まった噂は、予想に違わず、二人は同性愛者だというもの。蝶のようなゲイ、でも色鮮やかなタイプじゃない。茶色か黒の蝶で、ほんの少し黄色かアク アマリンブルーの筋が入っているようなやつ。ぼくらにガールフレンドができるようになると、親友のディエゴがぼくに言った。マリア・アデライダと夜に「エ イリアン3」をエンバハドールに見に行ったら、テラサ・パステールのショッピングモールの中で、クエルボの兄貴の方がからだを売っているのを目にした、 と。駐車場に止まってる緑のジープに乗り込んで、軍人みたいな年寄りに尺八をはじめたそうだ。あいつが顔を伏せているあいだ、年寄りは入れ歯をいじってい た、というようなことを、ディエゴはニコリともせず言った。このカテゴリーで最も野放図な話は、二人のからだについてだった。それを話したやつ(今では誰 だったか覚えていないが)によれば、あの二人は生まれながらの両性具有で、体育の授業の前に、トイレで胸に何か巻いているのを見た者がいるそうだ。そのあ とぼくらは、二人の家族に話題を広げた。兄弟が二人だけで祖母の家に住んでいると知ってからは、休憩時間のセックスにまつわる噂話に、犯罪の要素が付け加 えられた。一番ひどい話は、二人の母親は二重生活をしているというもの。母親は高級娼婦で、兄弟がまだ小さかった頃、父親がそれを見つけて、母親のノドを 斬りつけた。父親はゴルゴナ刑務所に入れられ、五年の刑に処せられた。刑務所から出てくると、二人の子どもを呼び寄せようとし、彼らをバカにした者全員を 殺すと息巻いた。ところが、ぼくは思い出したのだ。歴史の授業でゴルゴナの孤島の刑務所は1977年に閉鎖し、今もあそこにいる受刑者といえば毒蛇くらい のもの、と教わっていた。
 不吉に関する話は、すべて芝居がかった出来事に端を発していた。二人は町の南にある孤児院から逃げてきた、という噂がまずあった。今兄弟が一緒に住んで いる金持ちの独り者の老婆が、ある夜、二人が下水溝を通ってそこから逃げるのを助け、学校のそばに今も残っている1940年代の屋敷の一つに、二人を住ま わせた。多くのその手の家は、取り壊されるか車の整備工場になっていたが、クエルボ兄弟が住んでいる家は、昔の面影のままの、英国風の孤高な外観を保って いた。また別の者たちは、二人はあの老婆の血を分けた本ものの孫なのだが、週末になると、老婆は二人の手脚に鎖をかけ、地下室に閉じ込めて小麦スープと古 くなったパンしか与えない、と言っていた。だから月曜日に学校に来ると、二人はいやな臭いを発散しているんだ、と言われた。この話のもっとも不快なところ は、ドロドロのスープを二人が食べねばならないというところ。学校給食に出るあのネバネバした粥は、みんな嫌っていたから。何人かの男の子たちは、二人が 入れられている地下牢は、アヴェニダ・ヒメネス地下駅に通じている、とまで言っていた。それは政治家のガイタンが暗殺されたところのそばだ。暗殺者は地下 道を通って逃げたと言われた。ぼくは自分でも変な噂話をつくりあげた。弟の方は奇病にかかっていて、すべてが白黒でしか見えない、というもの。そのせいで あいつの目は、プルーンみたいにしわが寄っているんだ、と。この話は誰にも受けなかった。それでぼくは別の奇病をつくりだした。その病気はひきつけを起こ すもので、長い間外にいると、きんたまをぎゅっと握りしめることになる。それであいつはサッカーを一緒にしないんだ、決定的な証拠だろ、とぼくは言った。
 「悪魔」の噂話を始めたのは、ソリーリャだった。兄貴の方が放課後にカフェでデートしているのを目撃されてから、セックスの噂話は途絶えていた。学校に やって来る女の歯科助手の耳に何かささやていた、というのだ。ぼくらが否定できないのは、そして腹立たしい思いにさせられるのは、クエルボ兄弟がひどくや せっぽちのくせに、決して醜い容姿ではないということ。もしそうであれば、ぼくらにとってもっとコトは簡単だったのに。ポリオの後遺症で片足が悪いソリー リャは、教会の隣りにある図書館の裏で、誘惑を押さえられないとぼくらに何度も言い放ち、ある金曜日の夜、兄弟の家に忍び込んだと言った。ソリーリャが中 庭までなんとか入り込むと、殺された子牛がブンブンいうハエの群れにおおわれているのが見えた。その話をするとき、子牛のときもあったが、ヒツジの場合も あった。最終的にソリーリャは雄ヤギにした。ゴメスがソリーリャに、雄ヤギは悪魔がこの世に現れるときの化身だ、と言ったからだ。ぼくらはあの二人は悪魔 のぐるで、あいつらのバアさんは魔女だ、ということで盛り上がった。ぼくらの誰一人、ソリーリャが悪い足でどうやってクエルボ兄弟の古屋敷の2メートルを 越える塀を登ったのか、疑問に思わなかった。
 ナバロは超がつくカトリック信者で、クエルボ兄弟と同じくらい恐ろしかった。ナバロのつくる話は人気のないものが多く、ぼくは「セクト」の項目のところ に置いていた。それは「悪魔」のカテゴリーの中にあり、話はすべてどこかに含まれていることを示すためだった。ナバロは、あの二人は、奇妙な韓国人によっ て設立された世界統一教会の牧師の息子だ、と言い立てた。教会は兄弟の父母を呼んで、「自分はメシアだ」と主張する開祖の言葉を広めるため、子どもを捨て て布教の旅に出るように言ったらしい。
 でもぼくが今も気に入っている話は、火星人関係のもの。火星人話とぼくは呼んでいて、その話はどれも、あの兄弟を本ものの火星人のように描いていた。ま わりの子たちの中には、クエルボたちは破けたジーンズをはいたことがなく、コカコーラと混ぜて自分の尿を飲み、ハロウィーンにはそれが変装だと言って、学 校の制服を着て出かけたとか、二人は家で刃物をつくり、アベニダ・カラカスの売人のマリファナと交換しているとか、フェンシングをし、グレコ・ローマンレ スリングのチャンピオンでもあったが、同性愛者であるため、ボゴタ・リーグから追放された、などと言い立てたりもしていた。
 もっと下卑たやつらは、さらに奇妙きわまりないあれこれを付け加えた。そいつらは、あの二人はトマトソースを食べない、兄弟間ではラテン語を話す、脇の 下の毛を剃ってる、ハンガーを収集してる、百科事典しか読まない、テレビを見たことがない、といったことを言い立てた。最後の二つは本当らしいところが あった。証拠があって言っているのだ。ぼくの母さんは、クエルボのバアさんの会計士を七年やっている。半年に一度は、バアさんの家に行っているのだ。母さ んはときどき、クエルボについて、たとえばあの家ではテレビを見たことがないなどと、ぼくに言うことがあった。ぼくがもっと何か聞き出そうとすると、母さ んは噂話なんかするんじゃないと叱った。あの子たちにかまわないで、二人には親がいないのがわからないの? そんな風に言った。
 誰も予期していなかったこと(とりわけぼく自身にとって)が起きたのは、1993年の終わりの頃のこと、クエルボ兄弟自身がぼくに門戸を開き、彼らの秘 密をすべて教えてくれたのだ。二人に関する本当の話、あるいはウソの話が起きたとき、自分には第一情報があったのに、その噂話をあえて正そうとしなかった ことは認めねばなるまい。ぼくらはこの手の話をそれなりに必要としてたし、クエルボ伝説に最後の一撃を加えるのは、ぼくの役目じゃなかった。最初にクエル ボの話を始めたときは、ぼくらみんな退屈しきっていた。それほど期待してたわけじゃないが、クエルボは少なくともしばらくの間、ぼくらの話を活気づけた。 ジャングルのようにからみあって不可解な二人の秘密めいた暮らしに、感謝だ。よくあるぼくらの年のホルモンの乱れや、初めて酔っ払った夜のこととか、マジ ンガーZやDr.ヘルといった英雄をぼくらの心から追い出すに足る数々のサッカーの試合とか、そういったものとは全く違うものだったのだ。ぼくらはあらか じめ相談したりはしなかった。話の道筋に理屈や合理性はなく、ただ偶然のように持ち上がった。でも女の子と真面目にかかわり始めるやつが出てくると、だん だん誰も二人のことを話題にしなくなった。ぼくはと言えば、収拾がつかないほどあの兄弟やバアさん、あの家にとりつかれたままだった。ぼくが自分の救いよ うのない凡庸さに気づき、それに打ちのめされそうになったとき、クエルボ兄弟は活力を提供してくれた。ぼくは金持ちでも貧乏でもなく、美形でも不細工でも ない。たいした才能はなく、でもバカとうわけでもない。ミスター平均、究極の標準値野郎。ぼくには何かに見合うような呼び名もなかった。ネルソンと呼ば れ、両親とアパートに住んでいた。二人とも公務員で、ぼくを学校にやり、休みに海岸で過ごすだけのために、生活しているといった超凡庸な人たちだ。両親は 超品行方正で、ぼくに親を嫌う隙さえ与えなかった。だからぼくは、クエルボ兄弟のまわりでねつ造される噂話を訂正しなくとも、良心のとがめなどこれっぽっ ちも感じなかった。兄弟はぼくに申し訳なく思わなくていい、と無言のうちに許し、ときにぼくが学校で話せるようにかなり面白い奇行話を作り上げて、ぼくが ちょっとした人気を得られるようにと肩入れさえした。兄の方は家を出る段になって、屈辱どころか、すべての噂話はうれしく光栄だったと打ち明けた。もちろ ん、だからといって、兄弟が変わり者じゃないということではない。あー、それこそがこうやって話しているクエルボ兄弟なのだ。
 不吉な噂話の中には、ドラッグの売人たちが車に爆弾を仕掛けると、兄弟がその現場に現れ、焼けこげた車の残骸や窓ガラスが粉々になったビル、手脚が吹っ 飛んだり、ケガを負った人、さらには死体までも写真に撮っていたというものがあった。学校にいる誰一人その写真を見た者はいないが、ぼくは兄弟の家の二階 の図書室で、一人残されたとき、それを目にした。二人は写真を分類してファイルに収めていた。ファイルには、エル・エスペクタドール新聞のオフィスや DAS(コロンビアのセキュリティサービス機関)の本部爆破の写真があり、他にもキリグア地域であった爆破事件とか、ぼくの叔母さんの家の近くで1990 年に起きた、127番通りのカルヤ・スーパーマーケットでの爆発などの写真があった。最近のものはぼくもよく覚えている。それは日曜日のことで、母の日 だった。ショッピングモールにあるスーパーで、ぼくらがバラの砂糖飾りの乗ったケーキを買った一時間後に、そこで爆破は起きた。クエルボ兄弟は93セン ターで起きた爆破事件の写真ももっていた。二人がバスに乗って、爆破現場までかけつけ、惨憺たる状況の中で、淡々と写真を撮っているところを想像するの は、ひどく恐ろしいことだった。計算すると、DASの爆破のときに二人は、十三歳と十五歳だったのではないか、本当にしてたとしての話。それでぼくは、学 校が攻撃を受けたときのための(麻薬王とやりあっている将校の息子が、ぼくらの学校にいたので)避難訓練を始めたときから、クエルボの二人はガスマスクを 通学カバンに入れて持ち運ぶようになったことを思い出した。ディエゴとぼくはそれを見て、どこで手に入れたのかと訊いた。二人は、バアさんがフリーマー ケットで買ってきたと言った。ガスマスクは高価であることから、ソリーリャはみんなに向かって、あれはジイさんが持っていたものに違いないと請け合った。
 初めてクエルボの家にぼくが行ったとき、兄弟のバアさんはぼくを小さな客間に案内した。その部屋が略式のもので、ちょっと寄っただけの客のための部屋で あることは明らかだった。ちゃんとした居間は数メートル奥にあった。その部屋だけで、ぼくが住んでいるアパートの半分の広さはあった。重厚な家具にバーが あり、何年も封を切られていないと思われる酒瓶とクリスタルのグラス、ラジオ、ピカピカの床には大小いくつものラグが敷かれていた。装飾品や絵はいっさい なかった。クエルボのバアさんはそういうものが嫌いなのだ。三メートルはありそうな壁の一つには、天井までいっぱいの鏡が張られていた。以前に一度、バア さんが学期最初の通信簿のことで学校に来たとき、その姿を見たことがあった。そのときは、バアさんは校長や学年主任がいる部屋のドアの向こうでしゃべって いた。バアさんは孫たちの成績表を受け取り、家にもってかえって署名すればいいということになった。何か問題があれば、バアさんは学校に来ることになる が、そんな必要はないとわかっていた。あとになってぼくらは、兄弟は入学試験を受ける必要などなく、学校に入るための申請書さえ不要だったと知った。バア さんの親戚の一人は神父だった。その神父は学校を運営している修道会の重要な地位についていた。それで兄弟は何の問題もなく入学できた。さらに、クエルボ は今まで学校というものに行ったことがない、とぼくらは知った。学校に最初に来た日に、クエルボは前の学校の名前をでまかせで言った。だから誰も聞いたこ とのない学校名だったのだ。国立大学で教鞭をとった最初の女性の一人であるバアさんが、家で二人に勉強を教えていた。小さな頃から兄の方は、算数で卓越し た才能を見せていた。そのおかげで、バアさんから得る小遣いとは別に、州の学校で教えることでもっとたくさんのお金を稼いでいた。一月に一度か二度、学校 長はそうすることを許可していて、クエルボ兄は学校の名前を宣伝し、制服着用で行くことが条件とされた。弟の方は、いつも兄にくっついて行った。クエルボ 兄はコミュニティーホールや地域センター、サッカー場、さらには郊外の田舎の学校でも、「驚くべき人間計算機」と紹介され、行事の場や演目として、数秒の うちに五桁の計算をするところを見せた。弟の方が計算問題の最初の方の数字を助手に言わせ、自分が残りを提供し、あるいはその逆で進め、ショーの主人公で ある兄が目をとじて、ほんのつかの間の電撃的トランスに入り、迷いなく答えを出す。先生がフリップチャートにその答えを写す。そして計算機をつかって計算 をし、答え合わせをする。たいてい、熱狂的な声を最初に上げるのはその先生だ。毎年、クエルボ兄は二桁ずつ数を増していった。ここを出ていく前の数ヶ月の 間に、十桁のかけ算ができるようになり、五桁までの平方根を出せるようになっていた。兄弟はこれで稼いだお金の一部で、クリスマスに花火を買った。当然の ごとく、バアさんが燃えて消えてしまうものにお金をくれることはかなった。毎年12月16日になると、兄弟はバルコニーから花火ショーをやった。家主であ るバアさんは、それに関わろうとしなかった。年上のメイド、パストラだけが参加した。筒型花火5本が放たれる間、ショーはつづいた。パストラは一つずつ火 をつけ、空に向けてかかげた。近所に家族のいる家はなかったので、自動車整備工、酔っぱらい、道ばたの物売りたちが、クエルボ兄弟が花火師のようにショー を演じるのを見ただけだった。というのは、花火はただ火を噴射したり、きれいに輝いたりするだけではなかったからだ。兄弟は、ごう音と目をくらます光を連 続発射させる仕掛けをつくっていた。色鮮やかなノートに修正が加えられた前年の設計図が、勉強部屋のコルク板に貼りつけられていた。それは難解極まる物理 教科書の後ろのほうある、わけのわからない練習問題のように見えた。
 さてぼくはバアさんのことを話しているんだった。ぼくはてっきり、おどろおどろしくてカビくさい老女に出迎えられると思って、兄弟の家に着いた。たとえ こっちの望む三倍の謝礼を申し出られたとしても、仕事をことわるくらい、恐ろしげな女が出てくるに違いないと思っていた。母さんがぼくにクエルボ兄弟がギ ターの先生を捜していると言ったとき、二人の世界に足を踏み入れることができ、バアさんの顔の生毛とつばを溜めたたるんだ頬をこの目で見られるというだけ で、そして学校でそれをつくり話も交えて話せると思い、いいよと言って家に行くのを承諾していた。そのバアさんが、手すりに触れもせず、完璧な身なりと清 らかな顔で、背筋をのばしてヴィクトリア調の階段を降りてくるのを見て、ぼくはひどく落胆した。彼女は、どうしても必要というとき以外、形式ばったことな どしない人のように見えた。ぼくに一杯の水さえ出そうとしなかった。その存在に困惑し、ぼくはホルモンのバランスをくずしかけ、この人はいったい何歳だと 思った。その顔は、雑誌の表紙を飾る美女のように見えた。ぼくが訪ねた晩、唯一普通じゃないと感じられたのは、人差し指にしていた大きなカブトムシ型の指 輪だった。指輪とそれから彼女の手だ。その手には、ぼくの母さんと同様、シワもシミもなかった。四十代になったばかりの女性のようだった。で、ぼくにはこ とわる理由がなくなり、週に二度、学校の帰りに兄弟にギターを教えることになった。それは町の停電が始まる二、三ヶ月前のことだった。毎晩、夕方から家で 電気がつかえなかった。電源制限がつづいたその年の間ずっと、ろうそくかランタンを買い込んで、互いの顔を見るためにそれを点けた。夕闇の町は、発電機か ら臭ってくるガソリンの臭いに満たされていた。



初出:Granta113「若手スペイン語作家特 集」(2010年)
日本語版出版:葉っぱの坑夫




文学カルチェ・ラタン | happano.org



文学カルチェ・ラタン
004区 コロンビア








アンドレス・フェリペ・ソラーノ
Andrés Felipe Solano

1977 年、コロンビアのボゴタ生まれ。これまでに二つの小説「Sálvame, Joe Louis」(2007年)、「Los hermanos cuervo」(2012年)を発表。2007年、危険地帯として名高いコロンビアのメデジン地区に部屋を借り、六ヶ月そこにある工場で働く。その経験を もとに「Seis meses con el salario mínimo(最低賃金で六ヶ月)」と題したノンフィクションを書き、ガルシア・マルケスが委員長を務めるFundación Nuevo Periodismo Iberoamericanoの最終候補作品となる。2008年、韓国政府に招かれ、ソウルにて六ヶ月間の文学レジデンスに参加。そこで現在の妻と出会 い、現在もソウル在住。本稿は、2010年出版のGranta113掲載の「The Cuervo Brothers」からの翻訳。




スペイン語 → 英語 翻訳者:
ニック・ケイスター
Nick Caistor



タイトルフォト

Noche de luna llena - Full moon night
photo by Luz Adriana Villa (taken on April 29, 2007/Creative Commons/original photo)
STORY
[001区 ブラジル]
リカルド・リジエス
ルイサ・ガイスラー
セルジオ・タバレス

[ 002区 アルゼンチン ]
ファビアン・カサス
ホアン・ディエゴ・インカルドナ
ニコラス・ディ・カンディア
フェデリコ・ファルコ
no.1

[ウルグアイ 003区]
アンドレス・レッシア・コリノ
オラシオ・キローガ

[コロンビア 004区]
★アンドレス・フェリペ・ソラーノ
no.1

[ペルー 005区]
ダニエル・アラルコン
フリオ・ラモン・リベイロ

[チリ 006区]
カローラ・サアヴェドラ

[ベネズエラ 007区]
カロリナ・ロサダ

MUSIC
[001区 ブラジル]
アンドレ・メマーリ
エルネスト・ナザレー

[ 002区 アルゼンチン ]
ロス・モノス・デ・ラ・チナ
ベシナ
ブエノスアイレスのHip Hop
チャンチャ・ヴィア・シルクイート

ART
[ウルグアイ 003区]
ホアキン・トーレス・ガルシア

FILM
[ 002区 アルゼンチン ]
マルティン・ピロ ヤンスキ
シネマルジェンティノ
アレハンドラ・グリンスプン
ダニエラ・ゴルデス
ジンジャー・ジェンティル
エセキエル・ヤンコ
アリエル・ルディン


[ 004区 コロンビア ]
二人のエスコバル
(ジェフ&マイケル・ジンバリスト)


TOWN
[ 004区 コロンビア ]
ボゴタの新交通網

[番外]
南米の都市のストリートアート