<ベストマッチ 1>

今大会で印象に残ったゲーム、ベスト3を上げるとするなら、3位決定戦で対戦したドイツ、ウルグアイ戦、グループリーグ突破を賭けて激しく攻め合いロスタイムでアメリカが衝撃のゴールを上げたアルジェリア戦、ベスト4を賭けた熱戦のあげくハンドで得点が阻止されPK戦となったガーナ、ウルグアイ戦、だろうか。他にも心に残った試合として、スペインが初戦で負けたスイス戦、スロベニアがいいプレイを見せたアメリカ戦、前回王者のイタリアがアウトサイダーに引き分けたニュージーランド戦、激しい攻め合いの試合となったメキシコ、ウルグアイ戦、スロバキアが勝って決勝トーナメントに進んだイタリア戦、素晴らしい連携プレイを見せながら個人技と審判のミスでアルゼンチンに負けたメキシコの戦い、意外にもドイツの大勝となったアルゼンチン戦、そしてオランダに対して最後までしぶとく戦ったウルグアイの戦い、などが思い起こされる。決勝のオランダ、スペイン戦は、どちらがどのように決着をつけるかの興味は大きかったが、ゲーム自体が素晴らしいものだったかどうかはまた別。このゲームではスペインが勝って順当だと思ったし、スペインが積み上げてきたプレイスタイルを最後まで貫いて攻め上げ、その結果なるほどという決勝点を入れて試合が終わったのもよかった。ロッベンの個人技からの単発のプレイで得点が決まって試合終了、オランダ勝利、という結果にならなくてよかったと思う。可能性としては充分あり得るものだとは思うけれど、そうはならなかった。

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