日本時間14:00

ウルグアイ、オランダ、過去の対戦成績は一勝一敗を分け合う。少し意外な気もするが、いつの対戦かは不明。オランダの方が少なくとも近年は有力チームとして知られている。過去にさかのぼれば、ウルグアイは1930年と1950年に優勝経験はあるものの、今大会に最も近い成績としては2002年のグループリーグ敗退。それに対しオランダは近いところでは2006年ベスト16、1998年4位の成績があり、30年以上前になるが準優勝が2回ある。普通ならオランダに歩があると見るだろう。ウルグアイは前試合のレッドカードで攻撃の主軸スアレスを欠く上、前試合でケガをした選手も出場ができないという。しかしウルグアイには韓国戦、ガーナ戦で見られたような得体の知れないしぶとさを感じるので、一発勝負でもあるし、やってみなければわからない。もう一組の準決勝の勝者がもしドイツなら、対戦相手としてはウルグアイの方が面白いかもしれない。


20:30(7日3:30日本時間)    ウルグアイ 対 オランダ 2−3 (ケープタウン)

冷たい風が吹きわたるケープタウン、グリーンポイント・スタジアム、夜のゲーム、準決勝第一戦目。先制はオランダだった。主将のDFファンブロンクホルスト(35歳)が18分にいきなりシュート、それがゴールになる。試合前半はややオランダペースだった。ウルグアイのCKでゴール前がもつれ、オーバーヘッドキックのウルグアイ選手の足がオランダ選手の顔面を直撃すると、両選手の間で小競り合いが起こり、カセレス、スナイダーにイエローカードが出る。前半終了間際、フォルラン(ウルグアイ)の強烈なロングシュートが決まり、1−1でハーフタイムへ。後半開始からオランダはファンデルファールトを入れてより攻撃的な展開に。68分に決定機をつくるがGKムスレラがセーブ。その直後の70分、オランダらしいゴール前の攻撃でスナイダーが追加点を、いい流れが続きその3分後にロッベンがカイトからのクロスをヘディングで合わせて決め、3−1とする。おでこをペンペンとたたきながら走るロッベン。スナイダーのブラジル戦のときのゴールパフォーマンスと同じだ。これで決まったかと思ったが、ロスタイムにウルグアイDFペレイラが驚きの1点を返す。やはりウルグアイはしぶとかった。3−2にしてさらに攻めるウルグアイだったが、さすがに時間が足りなかった。オランダの攻撃は見事だった。ガーナ戦の一発退場で欠場していたFWスアレスをカメラがときどき捉えていた。

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