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ねこのように
ブルブルブルッてできたら
とってもらくになれるのに
●
17才 (福岡弁ヴァージョン)*
ねこんごと
ブルブルブルッてしきったら
えらいらくになれるとい
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17才 (山形弁ヴァージョン)**
ねごみだいに
ブルブルブルッてされっこんたら
なんぼからぐになれっべな
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17さーい (イタリアン風ヴァージョン)
ねこーネのようにィーッつォ
ブルブルブリーノォッてできたらヴォーレ
タントとってもブラーボー!
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17才 (津軽弁初級ヴァージョン)***
ねごみてぃに
ブルブルブルッてせば
なんぼらぐだべのー
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17才 伊奈かっぺい訳(津軽弁最上級ヴァージョン)
チャペだけんたに
ブルブルブルッてしにえば
なんぼがさっぱどすもだがさ
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*『詩・2000・博多 ---- 詩の朗読と音楽の夕べ』開催スタッフのご協力により
**山形『忙中閑ミニシアター』の会にお集まりの皆さんのご協力により
***青森放送『サタデー夢ラジオ』スタッフのご協力により
17才 (鹿児島弁ヴァージョン)*
ねこんごっ
ブルブルブルッちしたんなあ
わっぜえらきっなっこてなあ
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17才 (大阪弁ヴァージョン)**
ねこみたいに
ブルブルブルゆうてでけたら
ごっついらくんなれんのになあ
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*寺元もと子さんの協力によって
**江嶋みおうさんの協力によって
17才 (富山弁ヴァージョン)*
ねこみたいに
ブルブルブルッゆうてやれたら
まっでらくなれんがに
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17才 (能登のおばばヴァージョン)*
ねこみてぇね
ブルブルブルッちゅてしりゃあ
まんでじんのびやれどぉ
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17才 (沖縄・那覇くとぅばヴァージョン)**
まやーぬぐとぅし
ブルブルブルーないれー
いっぺーらくにないしが(やー)
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*吉本佳代さんのご協力によって(こんな注釈も寄せていただいています)
**中里友豪さんのご協力によって。( )のやーは、ねぇにあたる。
17才 (宮城県塩竈ヴァージョン)*
ねごみだく
ブルブルブルッてでぎっこったら
なんぼがらぐになれっちゃな
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17才 (宮城県北(けんぽく)ヴァージョン)*
ねごみでぐ
ブルブルブルッてしたらば
んっとらぐになれんのにな
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17才 (甲州弁べらんめい口調ヴァージョン)**
ねこみてえに
ブルブルこけりゃあ
えれえらくになれるずら
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*塩竈出身の本田さん、県北出身の櫻下さんのご協力によって。
**山下努氏のご協力によって。
17才 (山形弁ヴァージョン2)*
ねごみだぐ
ブルブルでぎだら
なんぼがらぐになれんだずにゃあ
17才 (山形弁ヴァージョン3)*
ねごみだぐ
ブルブルッてされっこったら
んっとらぐだべにゃ
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*横尾直耶さんのご協力によって。(注釈)
17才 (岡山弁ヴァージョン)*
ねこみてえに
ブルブルゆうてせれりゃあ
ぼっけえらくになれるんじゃけどなあ
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*福嶋伸之さんのご協力によって。(注釈)
17才 (京都弁ヴァージョン)*
ねこみたいに
ブルブルブルッてやれたら
ほんまらくになれるとちがうやろか
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*ナオさんのご協力によって。
17才 (新潟県長岡ヴァージョン)*
ねこみてぇに
ブルブルブルッとしゃらっせば
こってぇらくんなっがないろか(なぁ)
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* 藤田たかこさんのご協力によって。
17才 (広島弁ヴァージョン)*
ねこみとうにの
ブルブルブルッとふるうたらのぅ
ほんまにらくになれるんじゃけどのぅ
注)これは男ことば、の筈。
ねこみとうに
ブルブルブルッゆうてできたら
ほんま(えらい)らくになれるんじゃけど(なれるんじゃが)
注)私だったら、こんな感じかなあ。
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17才 (鳥取弁ヴァージョン)**
ねこのやぅに
ブルブルブルッとできりゃなぁ
えっとらくになるになぁ(らくんなっだらぁに)
注)1行目の「やぅ」は、[や]と[よ]の間くらいの音(ウムラウト?!)で、一音節分にテヌートが付いたくらいの長さ、抑揚が上がります。
因みに、私の記憶の底にあるばあちゃんの言い回しだと、「ねこみちゃ
あに」とか言ってたかも…。
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*、**ともに、よこやまじゅんこさんのご協力によって。
17才 (鹿児島弁ヴァージョン・直訳篇)*
ねこんごっ
ブルブルッちしがなったら
わっぜえらきなっとこい
17才 (鹿児島弁ヴァージョン・感情強め篇)*
ねこんごっ
ブルブルッちしがなったなら
すっげえらきなっとこい
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*野川義秋氏のご協力によって
(上にもにも鹿児島弁の17才があります)
17才 (出雲弁ヴァージョン)*
ねこなぇにぁ
ブルブルブルててって やらかいたら
ふつごに ラクんなーにかーにぃ〜
注)原文の全文を書くと以下のようになるそうです。
17くらいのにょ〜ばんこ(女御が語源)が、なんだいかんだい(あれやこれやと)悩んど〜だけん、
ねこなぇにぁ(猫のように)ブルブルブルててって(こんなにテを重ねることもあります)やらかいたら(やったら)
ふつごに(不都合に:大変)ラクんなーにかーにぃ〜
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17才 (津軽弁ヴァージョン 中級編)**
ちゃぺ(ネコッこ)みだく
ブルブルブルッてせば
なんぼ、あずましいべな
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*、**ともに、よこやまじゅんこさんのご協力によって。
(上にもにも津軽弁の17才があります)
17才 (金沢弁ヴァージョン・おばちゃん篇)*
ねこみたいにぃ〜んねっ、
ブルブルブルってぇ〜できたらぁ〜んっねっ、
まんでらくぅになれるがやぞぉ〜
17才 (金沢弁ヴァージョン・若い子篇)*
ねこみたいにぃ〜
ブルブルブルできたらぁ〜んっね
まんでらくになれるげんて
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*大桑千花さんのご協力によって
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木坂 涼
東京在住の詩人。大学卒業時に、最初の詩集『じかんはじぶんを』(1981年)を自費出版する。第二詩集『ツッツッと』(1986年)で現代詩花椿賞を、1996年出版の『金色の網』で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。詩集やエッセイ集を出版し、創作絵本や絵本の翻訳も多数手がけている。
最近の出版物:絵本「ねえ ツチブタくん」(文・木坂涼、絵・いちかわ ようこ/2004年、朔北社刊)、アンソロジー詩集「刺繍日記」(詩・木坂涼、画・ミヤギユカリ/2005年4月、理論社刊)、エッセイ集「ベランダの博物誌」(木坂涼著/2005年4月、西田書店刊)、絵本「しきしきむらのはる」「しきしきむらのなつ」(文・木坂涼、絵・山村浩二/2005年4月、岩波書店刊)、「ひらきます」「のばします」「あがります」(2005年11月、理論社刊)、翻訳絵本「ワイズ・ブラウンの詩の絵本」(2006年2月、フレーベル館刊)、「音の箱船 モーツァルト」(2006年5月、未知谷刊)など。
●葉っぱの坑夫のサイトで読める木坂さんの詩
ことばの断片#20「一人の正しい使い方/How to use solitude」
1:00PM/1:00 P.M.
シアター/Theater
Copyright by Ryo Kisaka
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