子どもの頃、空想癖が激しかった。
日常世界から、御伽の世界を開く扉は無限にあり、それを開くことは本当に簡単なことだった。
目の前にあるものならなんでも、例えば小石や葉っぱ、封筒の切手、お菓子や果物。
近所の小道やお気に入りの木。
ありふれたものを眺めているだけで、次から次に物語のしっぽが湧き出て
そこからストーリーが膨らんだ。 
(つつぎを読む)

23. 扉をひらく〜プラハ(チェコ)