土地の起伏が多くて、海を見下ろせる港町。
世界のあちこちにあるけれど、どこでも似たような空気感と趣を感じるのは、
海を越えて渡ってくる異国の風と、それに乗ってやってくる文化のかけらのせいだろうか。
坂を登ると眼下に広がる風景に行き止まりがなく、海と空がつながりどこまでも広がっていく。
晴れた日は、その様子に心が伸びやかになり、空が曇りはじめると、その色が海にも映り、
取り残されたような少し不安な気持ちになる。
大学時代暮らした小樽がそんな街だったからか、旅行で行った函館や長崎にも、同じような雰囲気があり、なじみやすく感じた。
そして、ポルトガルの首都リスボン。
(つつぎを読む)

15. 好きなところへ行けばいい〜リスボン(ポルトガル)