糸ごよみノート(用語と参考文献)
この本の登場人物はすべて架空の人々ですが、元になっているのは人類学、
歴史、民族誌などから収集した信頼できる情報に因っています。使用した
参考文献のリスト(Bibliography)をこのページの下に掲載します。
《用語解説》
【ヤカマ】
ヤカマの人々は、最近になって、ワシントン州のヤキマ(Yakima)市と区
別するために、「ヤカマ」(Yakama)と名前を変えました。
【チャウミウン】
ヤカマ・インディアンの言葉で「チャウミウン」(Chaw-mwn)は「決し
て」(never)という意味です。
【大きな川】【パトウ】
「大きな川」(River)はコロンビア川を、「パトウ」(Pahto)はアダムス
山を指しています。
【薬用植物】
「クオナの糸ごよみ1」の4つ目の詩に出てくる植物はすべて、薬用植物
です。ヤマウズラの実のお茶は不眠症に、ホコリタケは止血に、カンゾウ
は子どもの熱さましに、赤ニワトコの実は白人を殺す力を持つことができ
ると言われています。
【かわいた雪】
火山灰のこと。1800年代にこの地域で火山の噴火がありました。ヤカマの
人々は世界は終わりに向かっていると信じていました。
【ルメムサ】【クワリスシム】
ルメムサ(R-mem-sa)は「ハチドリ」のこと。クワリスシム(Kwa-lis-sim)
は「いつも」の意味。
【斑点熱】
1820年代に起きたハシカと天然痘の流行で、大平洋岸北西部の40万人を超え
るインディアンが死亡しました。
Bibliography
Leechman, J. D. and M. R. Harrington.
Indian Notes and Monographs:
A Series of Publications Relating to the American Aborigines.
New York: Museum of the American Indian, Heye Foundation,1921.
Pandosy, Rev. M. C.
Grammar and Dictionary of the Yakama Language.
New York: Cramoisy Press, 1862.
Schuster, Helen H.
The Yakima.
New York: Chelsea House Publishers, 1990.
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