12) [Circle of life]
(Difang/郭英男)
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<エッセイより抜粋>
台湾のアミ族、Difangのアルバムです。一緒に歌っているのは同じアミ族の馬蘭吟唱隊。
Difangの歌声は、アトランタ・オリンピックのテーマ曲になったエニグマの[return to innocence]にもフィーチャーされていたり(実際には著作権侵害問題で訴訟もあったそうですが)、癒し系ミュージックのコンピレーション・アルバム「イマージュ2」にも収録されているので、耳にしたことのある方も多いはず。正式な世界デビューが、78歳で作ったこの[Circle of life]というから、そのツヤのある伸びやかな歌声には本当に驚きです。
農作業の合間に、若い人たちに歌を教えることを生きがい、楽しみとしていたというDifangは、2002年3月、81歳で亡くなるまで、その声を世界に届け続けました。
ちなみに没後、台湾行政院から初の特別賞「国家民族芸師」を授与されています。
郭英男(かく・ひでお)というのは、Difangの日本名だそうです。2002年3月29日に亡くなっています。
13) [the music of tuva]
(Ay-Kherel/アイ・ケレル)
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<エッセイより抜粋>
今回聴いたアルバムはトゥヴァのグループ、Ay-Kherelの[the music of tuva]。
Ay-Kherelは1994年から活動を始め、トゥヴァの5種類の喉歌(ホーメイ・カルグラ・シグット・ボルバンナドイル・エゼンギレール)と伝統楽器の演奏で、カナダやアメリカ、ドイツなど、海外でも評価が高いグループだそうです。
アルバムには、自然とのつながりや祈りの心を歌ったもの、ラブソング、語り継がれてきた物語を歌にしたものなどが収められています。曲調がバラエティに富んでいるだけでなく、伝統的な楽器や楽曲なのに古臭さを感じさせないのも魅力。1曲1曲はもちろん、全体としても十分堪能できるアルバムだと思います。