▽葉っぱの坑夫おすすめの音楽CD△ <モンゴロイドたちの歌のCD>
6) [Orenda: Native American Songs Of Life] (Joanne Shenandoah/ジョアンヌ・シェナンドー) Silver Wave Records(1999) ●ココペリのサイトのCD/VOCAL/No.11で、4曲が試聴できます ●amazon.co.jpでこのCDを見る ●このCDについて書かれたエッセイ(「もんごろねこの ちきゅうたび」第5話)を読む 曲目リスト: 1. Passage (Prelude) [(Across the Sky Prelude)] 2. Across the Sky 3. I Am Your Friend [Mohawk Standing Quiver Song] 4. Our Mind Is One [Mohawk Standing Quiver Song] 5. Creator's Song 6. Great Feathered Horse 7. In Love [Mowawk Rabbit Song] 8. All My Relations [Four Cousin Songs] 9. Four Legged Ones [Garter Dance Intro] 10. Garter Dance 11. Deer Dance [Garter Dance 2] 12. Life Giver [Mohawk Women's Dance] 13. You Are My Friend [Mohawkk Friendship Song-omega] 14. Hunting [Mohawk Stomp Dance] 15. Unity [Haudenosaunee Round Dance] 16. Prophecy Song ジャケットのノートより: 2のAcross the Sky はグアテマラのマヤの人々のもとで生まれ、アメリカ南北両大陸のすべての部族の祖先のための歌となった。悲しみを癒す歌、とりわけ愛する者を失った人を慰める歌として歌われるそうです。 7の"In Love [Mowawk Rabbit Song]" のラビットソングというのは男女が組んで踊る活発な踊りの歌。ホデノショウニーの男たち女たちは歌い手たちの周りを回りながら、手を取り合います。モホークの長老はラビットダンスは蜃気楼みたいだ、と。それは踊りが、前に二歩、うしろに一歩、という風だから。この踊りは女たちがダンスのパートナーを選ぶため、そしてさらには恋人をさがす踊り、とも言われているそう。 <エッセイより抜粋> さて、古レコード屋のおにいさんとロドリーグが、屋根の上の物干し場でお月見をしながら聴いていたのは、イロクォイ・オネイダ族のシンガー、ジョアンヌ・シェナンドーの[ORENDA]というアルバムです。このアルバムでは、シェナンドーのほか、モホーク族のローレンス・ラーフィングやプロデューサーのトム・ウェイジンガー、マーク・マッコインが参加して、シンプルながらもバランスのいい音世界を創りあげています。ちなみに[ORENDA]は、イロクォイの言葉で「全てのものの魂」を意味し、発音は「オールゥンダ」となるそうです。命を尊び、精霊とのつながりを祝福する穏やかな歌たちが収録された、ワタシも大好きな1枚です。(3号室ロドリーグ) 7) [Mahk Jchi] Ulali/ウラリ Thrush(1997/10/21) ●ココペリのサイトのCD/VOCAL/No.97でこのアルバムが購入できます ●このCDについて書かれたエッセイ(「もんごろねこの ちきゅうたび」第6話)を読む <エッセイより抜粋> タスカローラ族とヤキ族の女性3人で構成されるアカペラグループ、ウラリです。メンバー一人ひとりのプロフィールもすごいのですが(3人とも本当にすばらしい才能&活動歴をお持ちです)、そんなすごい人たちが3人寄れば文殊の知恵どころではありません! 現代の音楽の要素も取り入れながら、しかし歌い継がれてきたインディアンのスタイルも大切にしている姿勢がよく分かります。声とラトルやドラムだけなのに、大迫力!聴かせてしまうのですから…引き込まれるのもムリありません。 ちなみに[Ulali]という名前は、さえずる鳥、ツグミをあらわすタスカローラの言葉からきているそうです。その名にふさわしく、本当に鳥のように時にやさしく、ときに力強く、心揺さぶる歌声を聴かせてくれます。タイトルチューンでもある[Mahk Jchi]は、前述のロビー・ロバートソンのアルバム[music for the Native American]にも収録されていますが、彼女たちのこのアルバムではドラムとヴォーカルだけというシンプルな構成で歌われています。(3号室ロドリーグ) ウラリのMahk Jchi他、聴けるサイト 8)JVCワールドサウンズシリーズより 極寒の歌声(氈jイヌイットの歌 ビクターエンタテインメント(2000/07/05) 極寒の歌声()イヌイットのドラムダンス・ソング ビクターエンタテインメント(1997/08/21) ●amazon.co.jpでこのCDを見る(I)(II) ●このCDについて書かれたエッセイ(「もんごろねこの ちきゅうたび」第7話)を読む <エッセイより抜粋> (氈jの方には、カナダのケープ・ドーセットのイヌイットに伝えられる、カタッジャックと呼ばれる「のど遊び」歌が収録されています。アイヌにも見られるといわれるこの歌唱法は、息を吸ったり吐いたり、声を出したり出さなかったり、その組み合わせで作るフレーズをくりかえし歌い、2人で声のおいかけっこゲームのようなことをするものです。(団体戦もあるそうですよ!)()のアルバムには、カナダ北西部のイヌヴィックと、カナダ北極圏のイヌヴィアルイトという地域の人々によるドラムダンスの歌が収録されています。丸い木枠にトナカイの皮を張った「キラウト」という片面の太鼓を用います。ライナーによると、近年、若い人たちがドラムダンスをやるようになってきているそうです。日本でも和楽器が若い人の注目を集めているので、何だかシンクロしてるなあ、なんて思ってしまいました。(3号室ロドリーグ) *このCDは一部、試聴ができます。 極寒の歌声 極寒の歌声() 9) [This Child] (スーザン・アグルカーク/Susan Aglukark) 東芝EMI(1995/09/06) / 洋盤 Emi Int'l (1996/09/26) ●amazon.co.jpでこのCDを見る ●このCDについて書かれたエッセイ(「もんごろねこの ちきゅうたび」第8話)を読む <エッセイより抜粋> 今回取り上げたスーザン・アグルカークですが、カナダのイヌイットのシンガー、という情報しか手元にありません。先住民会議とか国連とかでも活躍していると小耳にはさんだこともあるのですが、未確認のままです。また、アルバムもこの[This child]のほかにまだ作品がリリースされているのか、それも情報がなく、ワタシ的にはある意味謎の多いアーティスト?になっています。 で、このアルバム[This child]ですが、狩りを通じて成長する少年を歌ったものや、祝いの歌といった、彼女のルーツを感じさせる楽曲のほか、家族や友人?への思いを綴った、パーソナルな曲も収録されています。歌詞はほとんどが英語で、またサウンドも全体的にはとてもキャッチーなので、パッと聴きは普通のポップスのようです。しかし、歌詞の内容はもちろん、音の面でも、前述のカタッジャックのコラージュなど、民族を意識したアプローチが「さりげなく」されています。 とにかく、歌の内容と清らかなヴォーカルがとてもステキな1枚。何も情報を持たないけれど、ワタシ、ファンです(笑) *このCDは一部、試聴ができます。 Susan Aglukark Online/Discography/This Child |
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