このページのテキストと写真は、
The Big Listの許可を得て掲載しています。


銀モミ
Pacific silver fir
銀モミの針葉

銀モミの樹形
    銀モミ(大平洋銀モミ)は、カスケードモミとも言われ、灰色の幹、きっちりした左右対称の樹冠、幹に対して垂直にのびる枝が特徴です。ダグラスモミや北米ツガが、柔軟な形の樹冠、角度のある枝の伸び方、黒っぽい幹色をもつのとは対照的です。学名のamabilisとは、愛らしいという意味。

    種からの初期の成長期は一般にゆっくりで、胸の高さまで成長するのに9年以上かかるのが普通です。苗木のころの成長は、年に10から40cmくらいで、その年の気候に左右されます。

銀もみは、直角に腕を伸ばすように2方向に、幹から枝を、枝から小枝を出していく特徴があります。そのため、木にはたくさんの十字形の枝ができ、その十字と十字が重なって星のようにも見えるそうです。てっぺんの細く長い十字はまるで教会の塔の十字架のよう、あるいはスキージャンパーのようだと言われています。

球果は9cm〜18cmくらい、たる状の形で、枝の上に直立して実をつけます。球果のうろこ表皮は成熟すると落ち、それが種となります。成熟した球果は、紫または紫っぽい茶色をしています。

もっとも大きな大平洋銀モミとして知られるのは、ワシントン州オリンピック・ナショナルパークにある銀モミ。胸高直径256cm、高さ74.7m。平均的な老齢樹は、高さ55mから61m、胸高直径60cm以上。500年から550年の銀モミがバンクーバー島とワシントン州北カスケード・ナショナルパークで発見されています。もっとも長寿の銀モミとして、590歳という報告があります。

銀モミの球果
Photographs Copyright 2000 by Edward C. Jensen
このページの写真は、エドワード・ジャンセン氏(森林生物学)が
The Big List of fact sheetsに掲載しているものをお借りしました。
(http://www.fw.vt.edu/dendro/dendrology/syllabus/aamabilis.htm)

The photographs in this page were copied from the Big List web site,
http://www.fw.vt.edu/dendro/dendrology/syllabus/aamabilis.htm,
with the permission of the author, Mr. Ed Jensen.

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