籠女(かごおんな)
子どものための風変わりなストーリーテリング集


 

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籠女(かごおんな):子どものための風変わりなストーリーテリング集
著者:メアリー・オースティン
日本語訳:だいこくかずえ+ジェフ・ブラワー
ブックデザイン:宮川隆(宮川隆デザイン事務所)
挿画:E. Boyd Smith
1,200円(直販価格)
四六判・244頁・モノクローム・2004年2月23日発売開始
●表紙A、表紙B、お好きな方を選んでください。(中身は同じです)
別刷り絵地図ジャケット/挿画、デザイン:ソニア・チャウ
ISBN: 4-901274-04-X C8097

<寓話とネイチャーライティングの境界をさまよいながら>

『動物記』などの作品で知られるシートンと同時代のアメリカの作家、ナチュラリスト、フェミニスト、メアリー・オースティンの日本初の作品集です。カリフォルニアの沙漠地帯の生命を生き生きと描いた「雨の降らない土地」で、ネイチャーライターとしてアメリカでは評価の高いメアリーですが、日本語への翻訳、出版は今までほとんどされてきませんでした。
「籠女(かごおんな)」は、子どものためのお話し集として書かれたもので、インディアンの籠女が、白人の少年アランにパイユートに伝わる小さな物語を聞かせます。コヨーテ、銀モミ、氷河、オオツノヒツジ、女の服を着た男などをめぐる不思議なお話しが全部で14編入っています。「子どものための」とされていますが、内容の豊かさ、深さ、数奇な物語性は、大人の読者にとっても魅力ある作品として充分に楽しんでいただけるものです。ほぼ同時期(1903年)に出版された「雨の降らない土地」から選んだ、E. Boyd Smithのイラストレーションが楽しさを添えています。

Kago Onna
The Japanese version of The Basket Woman: A Book of Fanciful Tales for Children published in 1904.

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著者メアリー・オースティンについて


◆「籠女」の発売を記念して、宮川隆ブックデザイン展 - リトルモアから葉っぱの坑夫まで - を開催。2004年2月23日〜3月27日(土)

Web Press 葉っぱの坑夫のチャップブックとは

DTPとオンデマンド印刷技術をつかって印刷・製本した、新しいスタイルの軽装アートブックです。B6判変形・60ページ程度を基本体裁とした詩集シリーズと、四六判・244ページの特別版と今のところ2種類の出版物があります。詩集シリーズは、初版発行部数300部、価格は520円(ウェブ直販の場合)。特別版は、初版発行部数300部、価格は1260円(ウェブ直販の場合)を予定しています。ディスプレイから離れて気軽に携帯できる紙の本として、パソコンやインターネット環境のない読者へのアプローチとして、このスタイルを取り入れました。
お問い合わせは、happa@happano.org まで。
1)
チャップブック制作のレポート(2001年8月〜10月)をこちらに掲載しています。
2)「籠女(かごおんな)/子どものための風変わりなストーリーテリング集」の制作過程の記録、happano journal_j もどうぞ。