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テワ・プエブロの女性アーティストの詩とクレイアート
テワ・プエブロ・インディアンのノラ・ナランホ・モースは彫刻家、作家、そしてプエブロの文化、社会の変化を見守る映画、ビデオのプロデューサーです。ネイティブアメリカン映画祭などでノラの作品は公開されてきました。また自分が関わったさまざまなメディアの中で、現代のインディアンの女性たちの生き方について紹介やコメントをしてきています。雑誌Aboriginal Voicesの編集顧問委員会の仕事にもたずさわっているそうです。
ノラはニューメキシコ北部に夫と建てたアドビハウスで、家族と暮らしています。このページで紹介するクレイアート(粘土の彫像)の他、ブロンズ作品もあり、また著書やDVDなどでもその活動の一端を知ることができます。詳細については、ノラのウェブサイトをごらんください。
このページでは、ノラの著書「Mud Woman, Poems from the Clay」(1992年、University of Arizona Press)より、三つのクレイアート作品とそこから生まれた詩の一遍をご紹介します。
(ノラさんにメールで掲載のお願いをし、快く許可をいただきました。ノラさんのウェブサイトではクレイアートをもっと大きなサイズの画像で紹介しています。また詩もたくさん載っています。)
1

Childlike Enthusiasm
(子どもの熱狂)
このページの下に詩があります。
2

Gia's Song
Thungjoo Kwa yaa na povi sah......
(ブラック・メサの台地の上に花が咲いている・・・)
ストーリーテラーGiaの口からこぼれる歌、
そして少女のころの話とは。
3

Towa
トワ、それはプエブロの地に住んでいたブラック・メサの人々。
暗い天空をあおいで流れ星を見つづけ、不思議の物語をつむぎ、
宇宙の存在に尊敬の念をいだいてきた人々。
子どもの熱狂
ノラ・ナランホ・モース
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それは洗練された技巧でも、精密な技術というわけでもなく
ただ子どもの熱狂が、
底ぬけの集中が
心からの献身が この粘土に 命をふきこんでいる。
わかっているのは、はやる気持ちに自分の手がおいつかないこと
冷え冷えとした冬の朝を迎えるたび感じるのは
粘土のたましいと、わたし自身の、冷たさ。
J.C.Penneyの店内で お試しマニキュアをぬっている
わたしのつめに粘土が
こびりついているのを見て 笑ってしまう。
あたらしい造型や物語りをひねり出そうと、この茶色い
土くれとわたしのために。 そう
秘かにわたしは自分のことをこう呼んでいる、
泥女。
創造の、果てしない可能性を こうしてむさぼって。
なんて幸運なんだろう、粘土に出会えたわたしは。
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ノラ・ナランホ・モース「Mud Woman」より/日本語訳:だいこくかずえ、ホアン・ホセ・パディヤ
第一稿:8月5日、第二稿:2003年8月8日(第2、3節を改訂)
Childlike Enthusiasm
by Nora Naranjo-Morse
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It is not sophisticated technique or exact skill
but childlike enthusiasm,
timeless concentration
and pure devotion that feed this clay to life for me.
Knowing this as my hands work slower than my desire to create,
feeling this on frigid winter mornings when clay spirits are
cold and so am I.
Laughing in J. C. Penney's when I notice there is still clay
stubbornly stuck under my fingernails,
as I pass a free manicure display.
Dreaming up new shapes and stories for brown
earth and me, as I secretly call myself
Mud Woman.
Indulging in limitless, creative possibilities.
How lucky I am to know this clay.
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From "Mud Woman, Poems from the Clay", University of Arizona Press
(c)1992 Nora Naranjo-Morse
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