サーミのハンドクラフト"guksi"とサーミの言葉で呼ばれる木製のカップ。トナカイの角でつくられた美しいナイフ。動物や人の絵が描かれた儀式用の太鼓やペンダント。サーミのハンドクラフトは角、木、革を基本素材に、ときに銀やスズ、布などを部分的に使ってつくられます。トナカイの角は冬の初めや春になって、雄トナカイが落としたものを拾い集めて使うそうです。木は北極カバの木が多く使われます。太鼓は精神世界とのコンタクトに大切な道具で、ヨイクの伴奏楽器としてよく聴かれます。カップは戸外の生活で、山の水を汲んで飲んだり、温かなコーヒーを入れたりと必需品でした。いつでも使えるよう、ベルトにぶら下げたり、リュックに入れて持ち運ぶそうです。新生児の洗礼のお祝いや誕生日のプレゼントにも良いとされています。美しい装飾がほどこされたナイフは何世紀もの間サーミの人々に大切にされてきたもので、重要な交易の品でもありました。飾り模様には物語が秘められていることもあるそうです。
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