流動的でそそるような動きと体位のせいで彼のものは少しずつ形を露にしていった。Gは我が一物を徐々に見せていった。黒くちぢれた茂みは繁茂し続け、波うち、それを取り巻く白い肌がいっそう際だたせていた。
 そしてついに、小さな動きの連続に耐えきれずするりと落ちたブリーフが股間からすっかり自由の身となり我が美しきアドニスはとうとうその持ち物を露にし解放され自由になったものを光の中でぼくに向かって堂々と捧げ脚をいっぱいに広げてからだを反らしたその腕が指先が床に到達すると至福の飛翔へ旅立つ準備は整った、そして、ぼくは彼を欲している自分に気づいたのだった。

art work by Yukiko Suto
* (p3) ポール・ヴェルレーヌの有名な詩の冒頭を暗に指している。
" Je fais souvent ce rêve étrange et pénétrant/d'une femme inconnue,et que j'aime et qui m'aime/Et qui n' est, chaque fois,ni tout à fait la même/ni tout à fait une autre et m'aime et me comprend"
「ぼくはときどき、この奇妙で胸を射られるような夢を見る/見知らぬ女の、ぼくが愛する、そしてぼくを愛してくれる/その人は、同じ人だったことがない/でも全く違うというわけでもなく、ぼくを愛し、理解してくれている。」


The Virgin and the Shadow ( Le Sacre de la Vestale)
excerpt from French original “Failles”, short stories, Editions Lacombe, 1989. – Paris
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