わたしたちと相席していたのは、ベトナム人のおじいちゃんで、飲茶につける醤油や、袋に入ったラズベリーを分けてくれた。
おばちゃんは、固くて気に入らなかった点心をおじいちゃんにあげていた。
おなかがぱんぱんになったところで、「春巻もたべたいわー」と更に追加しに行くおばちゃん。
春巻だけじゃなく、エッグタルトも持って戻ってくる。
おまけに、大きなちまきと、揚げたお餅のようなものを、わたし達の分もテイクアウトしてくれた。
その後、おばちゃんの好きなチャイニーズスーパーに。
なんだか分からない、漢方薬らしき根っこや、木の実がどっさり売られている。
おばちゃんは、勝手につまんで、「食べてごらん」と言う。
いいの?と聞くと、「いいのよー。いっつもおばちゃん買ってんだからー」とのこと。
近所のお店にもちょこちょこ立ち寄る。
商品の9割がバンブーの花屋や、とてもロスだとは思えない、懐かしさ溢れるケーキ屋。
本当は、お気に入りのタピオカジュース屋に連れて行こうとしていたらしいが、残念ながら休みだった。
もう1件大きなチャイニーズスーパーに寄り、中華料理の食材の豊富さに驚く。
見たことのない野菜や、調味料。
肉売り場では、豚の鼻だけが山盛になっていたり、売られ方に度肝を抜かれる。
魚売り場の床では、落ちたナマズがばちゃばちゃ跳ねていた。
おばちゃんは、漬物用に何株もの野菜や、重たい調味料の瓶、何ケースものチョコレートなど、
ここぞとばかりにどんどん買い込む。
勿論荷物を持ち運ぶのはわたしと友達。
更に、山盛りの洋服すべて、1〜2ドルで安売りしている店をのぞき、
デリに寄って、夕食用の野菜炒めなども買い、宿に戻ると、もう夕方。
「親切なおばちゃんねー。夕方まで案内してあげた!」と言っていたが、一番満喫していたのもおばちゃんだ。
買ったまんじゅうや点心など分けてもらい、部屋に戻ったわたしたちは、夜まで昼寝してしまった。
アメリカに来たとは思えない1日だったけれど、あの時食べた点心は、旅の中でいろいろ食べたおいしいものの中でも
今でも記憶に残っている。
そして、改めておばちゃんの力ってすごいなあと思わされた。 (つづきを読む)
22. おばちゃんって素敵〜ロサンゼルス(アメリカ)