>>>「宮川隆ブックデザイン展」レポート(1)、(2)
>>> 2004年2月28日(土)

クリエーターズ・ブックショップPROGETTOで、葉っぱの坑夫プロデュースの今年のイベントが2月23日(月)から始まりました。店内の壁面、柱などをぐるりと使っての宮川隆さんのブックデザインとデザイン素材などのプリントによるプレゼンテーション。そして専用コーナーには、本の形となったリトルモア、葉っぱの坑夫の出版物が並びます。

PROGETTOのエントランス

今回この展示のために、宮川さんが作り降ろした葉っぱの坑夫の5册の本のためのプレゼンテーションは素晴らしいエネルギーを放っていて、A3のポスター仕様のデザインはそのまま折ってくるむことで、それぞれの本のブックジャケットに変わるという仕掛けになっています。

新刊「籠女」をいれて本は5種類ですが、ブックジャケットの方はデザインとカラーのたくさんのヴァリエーションがあります。元の本が真っ白な紙にモノクロームのインクというかなりストイックな装幀だけに、カラージャケットとの組み合わせはなかなかショッキングです。

宮川隆ブックデザイン展開催中にプロジェットで本を購入された方は、このたくさんのデザインヴァリエーションの中からお好きなジャケットをお選びいただけます。また、新刊「籠女」については、もう一人のコラボレーター、カナダ人デザイナー、ソニア・チャウさんデザインによるマップジャケットのヴァージョンもお選びいただけます。こちらは物語の背景となっている場所の地図をベースに、ハンドメード的な工夫を凝らした仕掛けジャケットで、折り方を変えることで二つのヴァージョンが現われます。

リトルモア、葉っぱの坑夫の本のコーナー

会期中も新たなアイディアが生まれれば、作品の随時追加もあり得るという走りつづける展示、終わりのない表現で、とまれない日常の時間とクロスしながら店頭が日々変化していくというライブ感あふれる宮川さんらしい展示となっていくことでしょう。どうぞ一度ならず、会期終了までの残り4週間、たびたび遊びに来ていただけると嬉しいです。

また会場では、宮川隆さんの紹介やオンデマンド印刷本作りのポイントを書いたミニブック「本のヒミツ」シリーズ2册を配布中です。

宮川隆ブックデザイン展は3月27日(土)まで、川崎ラ・チッタデッラ内のクリエーターズ・ブックショップPROGETTOにて開催しています。

○「宮川隆ブックデザイン展」レポート(2)
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