氷河について


山の氷河イラスト

山の氷河

氷河の断面図

氷河の断面図

シエラネバダ山脈の標高の高いところでは、谷あいに降り積もった雪が、長い年月をかけて氷の河になっている場所があります。カリフォルニアに氷河とは、ちょっと意外かもしれませんが、温暖な地域でもシエラネバダのように標高のある山岳地帯では、谷氷河とかアルプス氷河と言われる山岳型の氷河ができます。雪から氷河にどうやってなるのかというと、山の高いところで万年雪の上にあらたな雪がどんどん積もると、下の雪がその重さで圧縮され、固い氷質になっていきます。これを何年も
くりかえしていって、山すその方に向かって河の流れのように成長していったものが氷河です。

氷河はある大きさになると、ゆっくりと山すそに向かって動きはじめます。1日に数センチしか動かないものもあれば、何メートルも動くものもあるそうです。氷河が成長するのは、気温の高い下流(山すそ)で氷が溶けるよりも、上流の高いところで雪が降り積もるスピードの方が早いときです。下流で氷が溶ける方が早いと、氷河は後退していきます。また、気温の高いところまで降りてきた氷河の先端は前進をやめ、崩れ落ちたり、溶けたりして川や湖になります。上流の氷河はきれいですが、先頭部分は、岩床をけずりながら運んできた石や泥で汚れています。



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