鎧と羽に身を包んだこの草地のある常連は、最も自分に影響力のある植物の成長とともに盛りを迎える。六月、ホワイト・ミルクウィード(白トウワタ)の斜塔を、目をくらませながらよじ登るミルクウィード・ビートルの金赤がちりばめられる。これがインディアンが茎の繊維をはいで小さな獲物の罠にするミルクウィードだけれど、この虫たちがここで何をしているのか、派手な衣装を見せびらかすこと以外、何も思いつかない。白蝶の群れがゴールデンロッドの開花とともにやって来て、暖かな朝には、草地じゅうをふわふわときらめきながら飛びまわっている。九月、夜になると、ムネアカヒワの若鳥がラビット・ブラッシュから巣立っていく。近隣の果樹園で見つけられる巣の数からは、その多さは説明がつかない。どうやらこの草地は、必要とされる以上の百万もの種を宿すのと同じような秘密のやり方で、赤頭巾のムネアカヒワに求めるだけの食料を与えて育てているようだ。ゴールデンロッドとヨモギのある周辺は、ムネアカヒワでひと月の間騒がしい。現われたかと思うとあっと言う間に消え去る夜の風来坊、ヨタカが夏の夕暮れの草地の上で黒い横縞の羽を使って、急降下や旋回、滑空を繰り返す。この季節には、日暮れどきになると小気味いい羽音を大空に響かせるけれど、ムネアカヒワの季節の後に姿を見せることはない。

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