毎年メサに春が来ると、昔のカスカラ・サグラダ(聖なる樹皮)と呼ばれるバックソーンの単体の茂みを探しに出る人がいるかもしれない。峡谷の上の方、雨の区域の内側で、石まじりの斜面のところを求めて生える。ただし水辺から離れた乾燥した谷では見られない。

 西部の谷間や沙漠の縁には、黒くて腐った血のような、ひどい臭いのするアルカリ性の水たまりによる病的な土壌の地域がかなりある。そのあたりに育つものはほとんどないが、厚い葉っぱの微量の草がある。面白いことには、道路際の水路からの漏れ水がよくあるような固い泥地に、西部の典型的な植物である本もののニオイムラサキ(Heliotropium curassavicum)が生えている。ほの白い花と薄い緑の葉っぱを持ち、昔の庭園や墓地にあったベンケイソウによく似ているが、人の関心を引くことはほとんどない。水辺好きの植物の効能をたくさん学んだあとなら、この草の粘液質の樹液が薬効をもっていると知っても驚かないだろう。

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