わたしたちはささいなことから解放されて笑う
そして、サシカラが帰る時間がやってくる
アーティスト
サシカラが昨日
うちにやって来た。サシカラは言う
「こんにちは。だれかいる?」
わたしはちょうど緑茶を入れたところだった
わたしたちはジャカランダの木の下に
かすかな雨が落ちるその下にすわった
そしてはちみつで緑茶を飲んだ
わたしはプラナーヤマやヨガのことを話した
サシカラが長くやっているのかと訊いた
サシカラはわたしの甥っこのことを訊ねた
そこに母がやってきて、二人は王家の孫息子のことを
話しはじめた
わたしは雑草を抜き、サシカラにベルリンからやってきた
トマトを見せた
サシカラは何かたべものがあるかと訊いた。
何か新しい食べものはある? でもうちにあるのは
バナナくらい
で、サシカラはバナナを食べた。サシカラの髪は
白い。心の中には年のことばかり、そう言う
母が声をあげた。「そのカップ、わたしのキッチンから
持ってきたでしょ」
「そのスプーンはわたしのよ」 わたしが返す
アーティストが間にはいって、仲をとりなす
「バナナの皮は、元の場所にもどらなくちゃ
もう中の実は提供したんだからね」
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