信用


ハンディガオンの町を
母の腕に手を巻きつけて
歩くとき
母は通りをいく人たちみんなに
声をかけていく
その人たちは、母のことを
生まれたときから知っている
母は裏道を通って
ゴミ捨て場の前を行き
古い空き家のトンネルになった内部に
わたしを導き
(そこは骨組みだけ残された、アーチの通路
まわりはクモの巣におおわれ、木の躯体の残骸)
そしてまた、外に出る
母とわたしは明るい通りに出る
おじいさんがアイスクリームを売っている
一つ15ルピーのアイスを母は二つ買う
店の主人がじっと
わたしを見て、娘さんかと訊く
わたしを見たことがない、と言う
外国に長く住むと

And skips nimbly away as his wife
laughs. My mother may have flaws,
But in her own neighbourhood,
She always has good credit.

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