わたしは愛想なくどうぞ、と言った。男の訪問には驚いていた。人見知りする、新しい転居人だったから、言葉をかわしたこともほとんどなかった。ぼんやりとしか男のことを知らない。たぶん65歳くらいで、男やもめで。面白そうな人ではあった。彼は画家だという人、いや彫刻家だという人。わたしにはどうでもよかった。関心事はひとつ、どうやって男を家から追い出すかだ。


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