日本時間14:30

イタリア戦でしぶとい戦いを見せたスロバキアは、ケガ明けのロッベンを入れてくるだろうオランダにどこまで迫れるか。リーグ戦三戦は楽に余裕をもって三勝で通過してきたオランダ。ブラジル対チリは南米予選で戦ってきた相手で、一位と二位を占めている。両国は予選で2回当たり、4−2、3−0でいずれもブラジルが勝っている。よくわかっている相手とW杯本大会で戦うとき、勝敗には何が影響するのだろう。歩の悪いチリは何か特別なことを仕掛けてくるだろうか。ブラジルが油断や隙を見せることはないだろうが。


16.00(23:00日本時間)      オランダ(E組1位) 対 スロバキア(F組2位) 2−1 (ダーバン)

復帰したロッベンが前半早い時間帯に、ドリブルで切り込むいつものロッベンスタイルでゴールを決めた。スロバキアはカウンターを狙うがなかなかボールを前に運べない。1点差でもあり、後半スロバキアは攻め続け同点打を狙うが、いい形でのシュートもGKにとめられ得点にならない。2度同じようなファールをとられたスロバキアのシュクルテルがレフェリーに抗議を申し出て話していた直後、早いリスタートをかけたオランダがカイトからスナイダーにボールをつなぎ、追加点を得る。ロスタイムに入ってペナルティエリアでファールがあり、スロバキアがPKを得て1点返すがそこで試合は終了した。後半スロバキアが同点にする可能性はあったものの、オランダはほぼ安定感をもって試合を運んだ。


20:30(29日3:30日本時間)    ブラジル(G組1位) 対 チリ(H組2位) 3−0 (ヨハネスブルグ/エリスパーク)

標高1700メートルの高地での試合。レフェリーはハワード・ウェブ。スペイン戦などで出場停止になった3人を欠いてのチリは、最初から攻撃を仕掛けていく。が、先制点を上げたのはブラジル。CKからのボールをヘディングで合わせて1点。さらにロビーニョの飛び出しからカカ、ファビアーノと繋いだなめらかなカウンター攻撃で追加点を入れる。2−0となった後半、チリはボールを支配して攻め続けるが、決定機に決められず得点を上げられない。60分、ブラジルはロビーニョが素晴らしいパフォーマンスを見せて1点を追加。まだ時間はたっぷりあったものの、チリは攻めながらも得点を奪えず敗退する。チリはサンチェス、スアソなどのFWがゴールに迫りながら得点を決められなかった。ブラジルは攻守に渡り安定性があり、危なげのない試合ぶりだった。次の対戦者はオランダ。

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