日本時間14:30

決勝トーナメント1回戦のスタート。ここまでに残った16カ国は、南米5、欧州6、アジア2、アフリカ1、北中米2。南米は出場国すべてが通過、アジアが2つ残ったのもサプライズ。欧州は軒並み不振で前回のファイナリスト2カ国は脱落、ホームのアフリカもやっと1カ国のみ。ここからは一戦一戦が勝つか負けるかのノックアウト方式の戦いになる。第三戦でメキシコに競り勝ったウルグアイはFWフォルランなど攻守に優れたアグレッシブなチーム。対する韓国は第三戦でナイジェリアの猛攻に耐えて勝ち上がった。どんなプレイを見せてくれるのか。ドノバンの感動的な決勝ゴールで急遽1位通過となったアメリカ、対するガーナはアフリカ唯一の勝ち残り。面白い対戦が期待できそう。


16.00(23:00日本時間)      ウルグアイ(A組1位) 対 韓国(B組2位) 2−1 (ポート・エリザベス)

ウルグアイはメキシコ戦で衝撃的なゴールを放ったスアレスが絶好調、主軸フォルランとともに危険なプレイヤーと思っていたら前半始まってすぐ韓国のエンジンがかかる前に1点を決めてきた。その後韓国の方も動きがよくなりボールが回り始めたが、前半は0−1のまま終了。後半は激しい雨の中スタートした。後半に入ってもウルグアイはそれほど攻めを見せず、韓国はボールを保持して多くのチャンスをつくり、ゴールに何度も迫ったが決定的な場面で得点ができない。やっとCKからのボールをヘディングでイ・チョンヨンが押し込んで同点に。だがそこからウルグアイの攻撃が再開。同じくスアレスのゴールで追加点を入れる。残り約10分間、韓国は攻め続けるが得点できずに試合終了。ウルグアイがベスト8に一番乗りで名乗りを上げた。


20:30(27日3:30日本時間)    アメリカ(C組1位) 対 ガーナ(D組2位) 1−2 (ルステンブルグ)

やや意外な結果となった。攻めのバラエティとゴール前の決定力があるアメリカが優位かなと思っていた。ガーナは攻守ともに魅力あるチームだが、ここまでの得点は2点でどちらもPKによるもの。が、先制をしたのはガーナだった。中盤で奪ったボールをゴアテング(英・ポーツマス)が見事にシュート&ゴール。ゲームが始まって直後のことで、これはと思わせる展開になった。アメリカもドノバン、デンプシーを中心にいい形での攻めを何度も見せ、決定機も何度かあったがGK、DFがよく守り得点にならない。後半PKを得たアメリカが1点を返し、その後もチャンスを何度もつくるが1−1のまま延長戦へ。始まってすぐに1本のロングフィードからギャンがゴール前に走り込んでシュート。相手DFに体をぶつけられながらの見事なゴールだった。好セーブの多かったガーナのGKは試合が終了すると、両腕を高く上げて空を仰ぎ、祈りを捧げているかのようだった。この日はスタンドで、クリントン元大統領とミック・ジャガーが並んで観戦する姿も見えた。

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大会16日目 2010.06.26(Sat.)

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