日本時間16:00

アルゼンチン、韓国の対戦はとても楽しみ。いいチームづくり、いい準備ができて南アフリカにやって来たように見える韓国が、どれくらいアルゼンチンと戦えるか、それを見てみたい。ギリシアに2−0で勝ったあとだけに、気持ちも乗っているのではないか。マラドーナ、メッシで元々注目度の高いアルゼンチンだが、第一戦で韓国チームの良さを発見した人々には別の楽しみも増えたと思う。第一戦でウルグアイと引き分けたフランスはメキシコと。メキシコが勝ちそうな気がする。


13.30(20:30日本時間)      アルゼンチン 対 韓国 4−1  グループB (ヨハネスブルグ/サッカーシティ) 

大差でアルゼンチン勝利。試合後の記者会見でマラドーナ監督は大満足の様子だった。韓国は残念ながらあまりいいところのない試合ぶりで、前半ロスタイムで相手のミスボールを奪ったイ・チョンヨン(英・ボルトン所属)がゴール前に走り込んでシュートした1点のみの得点。2−1となったので後半を期待したけれど、追加点2点を入れられて終わった。アルゼンチンはベンチにも有能なスター選手陣を備え、余裕があり、ボール扱い、試合の進め方すべてにおいて韓国に勝りゲームを支配していた。元チームメートのテベスとパク・チソンが試合前の握手交換のとき、笑顔で抱き合っていたのが印象的だった。また試合前のピッチ手前通路で、マラドーナはロッカールームから出てくる選手を待ち受け、一人一人抱きしめてピッチに送り出していたのが感動的だった。


16.00(23:00日本時間)      ギリシャ 対 ナイジェリア 2−1  グループB (ブルーム・フォンテーン) 

ギリシャが勝ったのは少し意外だった。ナイジェリアに先取された前半、タッチライン際での攻防の後、ナイジェリアの選手がギリシア選手を蹴り、一発退場。ギリシャがそこから勢いづいて前半にまず1点、さらに後半に勝ち越し点を上げた。ギリシアは190cmを超える長身の選手が何人かいるが、ナイジェリアは背が高いだけでなく体の幅と厚みもあって迫力があり、カウンターのプレイなどは鋭く速い。2敗してしまったのでグループBを勝ち抜くには、第3戦で韓国に勝つ必要がある。ギリシアがアルゼンチンに負け韓国がナイジェリアに負けると、勝ち点3の3チームの得失点差争いとなる。現在、韓国が−1、ギリシアが−1、ナイジェリアがー2。ギリシアの対戦相手がアルゼンチンであることを考えると、韓国は引き分け以上、ナイジェリアは勝てばこのグループを抜けられる。


20:30(18日3:30日本時間)    フランス 対 メキシコ 0−2  グループA (ポロクワネ) 

意外なのか順当なのか。優勝こそないが4大会連続ベスト16中のメキシコは、前線に若い有能な選手がたくさんいて、攻撃的な楽しいサッカーをしていた。前大会準優勝のフランスはスター度、実力ともに申し分のない選手がぞろっといるチーム。メキシコは自信があるのだろう、試合巧者のフランスに、前半からボールを奪ってどんどん前に仕掛けていった。後半エルナンデス(この秋からマンチェスター・ユナイテッド、22歳)が投入され、オフサイドかという場面で前に走り出たGKを超えてダッシュ、無人のゴールにシュートを決める。その後ペナルティエリア内でのファールでPKを得たメキシコがさらに1点。スペインに勝ったスイスとはまた違ったやり方で、格上チームの攻略に成功。

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大会7日目 2010.06.17(Thurs.)

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