日本時間12:30

開幕してから8試合を見てきて、なんとなく各チームの力の差のようなものが感じられる気がしてきた。レフェリーの判定を含め、いくらかの運やチームのコンディションもあるだろうけれど、力のあるチームとそうではないチームというのがやはりあるのだろう。オーストラリアとドイツの力の差はアジアとヨーロッパの差でもある。日本がなかなか勝つことができないオーストラリアも、世界レベルで見るとそれほど高いとは言えないようだ。実際W杯での勝利はまだ1つ(2006年)、ただしアウェイで。日本はアウェイでのW杯勝利はまだなし。今大会の3試合の中で、まずは一勝できたら素晴らしい。


13.30(20:30日本時間)      オランダ 対 デンマーク 2−0 グループE (ヨハネスブルグ/サッカーシティ) 

オランダはイングランドやイタリアのトップクラブで活躍するスタープレイヤーが何人もいる強豪国。デンマークはアーセナル(イングラド)のFWベントナーが有名だがそれ以外はそれほど目立ったプレイヤーはいないと思う。オランダのリーグでプレイする人も多いようだ。どの試合もそうだが初戦というのはプレイヤーたちが精神的な緊張を強いられるようで、思いっきりというより多少固さを感じさせる試合が多い。オランダ、デンマークはどちらも譲らない形で0−0のまま後半に入り、後半始まってすぐにオランダが相手のオウンゴールにより得点。さらに終了間際に1点追加して結果としては快勝になった。


16.00(23:00日本時間)      日本 対 カメルーン 1−0 グループE (ブルーム・フォンテーン) 

日本がアウェイの地でワールドカップ初勝利を得た。南アフリカに来た後にそれ以前の布陣やコンセプトを一新した日本チーム。定番のメンバーだった内田や中村俊輔は合間のCMにしか登場しない。スポンサーはきっとがっかりしているだろう。カメルーンはエースのエトーがパフォーマンスをかいま見させてくれたが、中盤のキープレイヤー、A・ソングがいなかったりGKも変わっていたりとチーム状態が何か良くなかったのかもしれない。アフリカのチームはヨーロッパでプレイするスター選手が多く個々の能力は高いが、チームの管理や監督の問題などで不安定なところがある。初戦、日本は相手の攻撃に耐え続けて勝つことができた。さて残りの試合はどう戦うのだろう。


20:30(15日3:30日本時間)    イタリア 対 パラグアイ 1−1 グループF (ケープタウン) 

試合前からどしゃぶりの雨、それにヒョウも。冬に向かう季節なので気温も8℃と低い。イタリアは2006年大会のメンバーが多く平均年齢が高い。主将のDFカンナバロは36歳。33歳のFWも途中出場していた。でもさすがサッカーはうまい。パラグアイはベスト16がW杯での最高成績。イタリアが試合を支配しているように見えたので、楽勝なのかなと思ってみていたら、前半の終わり頃にフリーキック(FK)からのボールを見事なヘディングでゴールしたのはパラグアイの方だった。そこから試合の緊張感が増して面白くなった。後半もパラグアイは時折いい攻めをしていたけれど、イタリアにセットプレーで追いつかれてそのまま終了。

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大会4日目 2010.06.14(Mon.) 

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