日本時間16:00

今回のワールドカップで予選落ちして、本大会出場を逃した国として人々を残念がらせたのがロシア。日韓大会のときに韓国代表を率いたオランダのヒディンク監督のチームである。ヒディンクは2002年の韓国ベスト4の後、2006年にはオーストラリアを32年ぶりにW杯に導き決勝トーナメントに進出させるなど、その有能さで世界的に名声の高い人物。今回のロシアもアルシャビン、パブリチェンコなどイングランドで活躍するタレント陣を揃え、本大会出場が楽しみにされていた。そのロシアがプレーオフで席をゆずったのがスロベニア。ヒディンクによると番狂わせを起こしそうなチームとのこと。


13.30(20:30日本時間)      アルジェリア 対 スロベニア 0−1  グループC (ポロクワネ) 

緊迫感があるというよりは両チームとも決め手に欠ける試合に見えたが、後半アルジェリアがペナルティエリア内でハンドを取られ、イエローカード2枚目ということで選手一人が退場。その後、スロベニアが1点入れて試合終了。スタンドにはアルジェリア出身の元フランス代表ジダンの姿も見えた。アルジェリアからの移民二世でフランス代表となったジダンと境遇は同じながら、アルジェリア人として選手登録して出場するプレイヤーが多いという。アルジェリアのメンバーは、皮膚の色や顔つきがサハラ以南のアフリカ人とは大きく違っていた。


16.00(23:00日本時間)      セルビア 対 ガーナ 0−1  グループD (プレトリア) 

セルビアはヨーロッパ予選を1位通過しているし、何人かの強力なキープレイヤーがいて強いのだと思っていた。ガーナは多くがヨーロッパでプレイする選手とは聞いていたが、中心選手であろうエッシェンがケガで出場不可能になり、どんな試合になるか予測がつかなかった。ガーナのプレイヤーは身が軽くてスピーティ、トップスピードに入ったときの走りが素晴らしかった。後半になってセルビアのセンターバック(DF)がイエローカード2枚目で退場、その後ペナルティエリア内でハンドを犯し、ガーナはPKを得て1点獲得。ピッチすぐ脇の客席通路ではガーナ人サポーターたちが「Feel it. Ghana is Here!」と書いたボードを掲げて踊りながら行進していた。


20:30(14日3:30日本時間)    ドイツ 対 オーストラリア 4−0  グループD (ダーバン) 

主将だったバラックを怪我で欠いたチームだが、ドイツの圧勝だった。チーム平均年齢が25、6歳という若いチームだという。残念だったのは後半開始後、少し元気を取り戻したオーストラリアに一発レッドの退場者が出る。ティム・ケーヒル、イングランドでプレイするFWで攻撃の要。悪質なファールには見えなかったのだが。主審はメキシコ人、地元で「小さなドラキュラ」のニックネームを持つという。このレッドカードでケーヒルは次のガーナ戦にも出られない。ドイツに対してこれだけの力量の差が出たのにも驚いた。

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大会3日目 2010.06.13(Sun.)

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