ひどいニュースを見てて
のどにグッと
熱いミルクをやきつける

watching deadly news
I drink hot milk,impressed by
my sore throat





ちょっと小便にと
テントを離れたそのすきに
外は どしゃぶり

leaving my tent
only to take a leak:
the downpour outside!





      24才の誕生日
      ブランコに すわって
      風に ゆられてる


      24th birthday:
      sitting on the swing,
      swinging with the wind





手紙を書く
妹に - 三日月が
空でニコッとする


writing a letter
to my sister - young moon's
grin in the sky



バーでドアーズの"People Are Strange"を聴きながら、ぼくが知ってるいろんなドアのことを思い浮かべる。ギーギーいうドア、いつも開けっぱなしのドア。バネの固いドアあり、フルスピードで走り込んでも破れないドアあり。鉄の板で補強したドアがあると思えば、透明のドアもある。一度通り抜けたら最後、二度と戻れないドア。あるいは、札を下げたものとか。「寄りかかるな!」「危険!犬に注意!」。ヘアピンやツメやコインで簡単に開けられてしまう鍵のついたドア。風が吹くたびにバタンバタンするドア。ドアの上の番号やひっかき傷、クギの跡をのぞけばどれも全く同じにみえるドア。古びたものもある。ノブもとってもなく、敷居をいつもドアの角でひきずって、床に弧を描いているような。

      明るい窓窓、暗い窓窓窓・・・
      と、易占い
      ぼくの窓枠の中で

      lit windows,dark windows...
      The Book of Changes
      on my sill





嵐の去ったあと
こどもが おもちゃを 手に入れる
海辺の ゴミさ

after the storm
a child picks up new toys from
rubbish on the shore





      朝のめざめ
      花模様のカーテンのすき間に
      なまり空の刃もの

      morning awakening:
      among flowered curtains
      a blade of gray sky

      =back=