責任ある地球市民でありたいわたしの打ち砕かれた夢
クルマ買わなくちゃ
夜道で男たちの冷やかしに
やりこめられるたび、わたしは思う
わたしのいるここ、この都会では
乗り物なしで道を歩く人は
もういない
歩くのは不可能。歩道が
ないのだ
だからみんなクルマを欲しがる。
地上は歩く場所ではない。地球温暖化
は最悪にまで行き着くかもしれず、わたしたちは
あと少しだけ生きのびる。世界が燃えだしても
わたしたちには関係ない
どうしてこの世界をわたしが
背負わねばならない? なんでわたしが
クルマを買わないことでこの世を救えると
思うのか? わたしが生き方を変えることによって
地球温暖化をくいとめ、氷河を呼びもどし
世界を正常に保つことができるなんて
どうやったら思えるのか
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